無創玩記ゼムネス(1)


子供の頃から脳内でちょくちょくオンエアされる架空の番組があります。
その番組では、ファミコンを背負ったロボットがプラレス3四郎みたいなことをしています。

ジャイロセットとスーパーマリオがほぼ同時に発売されて、
ファミコンはスーパーマリオの大ヒットからTVゲームとして画面の中で真っ当な進化を遂げました。

スーパーマリオはのびのびとしていて最高の楽しいものでしたが、
ジャイロセットの方は、動きも地味で、ロボットとしてのガッカリ感も強烈なものでした。

思ってたのと違う、というコレナジャナイ感をウケた人は私だけではないと思います。

ファミコンロボットの進化の樹形図はそこで涸れてしまったと思います。
(アメリカではヒットしたと横井軍平氏の伝記には書いてありますが、
 その後レゴマインドストームまで進化は止まっていたと思います。)

ジャイロセットのような方向に、ゲームが画面を離れたフィジカルな方向に
ゲーム機が進化するという道もあったのではないか、と今でも思っています。

それが、チラチラと脳内オンエアされる番組になって夢想を誘います。
そしてその進化しなかった方の未来は、いまとはちょっと違ったものになっていたのでは、
という願望をも誘います。

この、脳内オンエアされる番組に出てくるロボットを、実物にしてみたい、
という気持ちが今のロボ作りになっています。
出来ることは限られていますが、出来る範囲で、あるべき未来を作りなおすロボ作りです。
誰のためでもなく、完全な自分の納得のためのロボ作りです。

チラチラと夢想するものを、そのままにしておくのは精神衛生上良くないなと思い、
が、それをちょっとずつ表出していってみたいと思います。
創られ無かった玩具の歴史です。

脳内オンエアされるストーリーは毎度断片的なものですが、
それをざっくりとつなぎ合わせた全体のおおまかな設定を書いてみました。
(全く同じコンセプトの小説がもうあるよ!とご存知でしたらぜひ教えてください。
 それを読めばこのもやもやも成就します。)


つづきは↓


【 無創玩記ゼムネス ざっくり設定 】


■ コンソロイド ■

1986年以降発売された、主にゲーム機をコアCPUとしたラジコン玩具群。
コンソール+ドロイド。


■ 第一世代コンソロイド ■

【ファミリーローバー(1986)】
1986年、模型メーカーがファミコンの拡張機器・カートリッジとして発売。
テレビにつなぐゲーム機にクローラーを追加して遊ぶ玩具で、
TV画面を使用せずに複数のゲームを行うことができた。
各種拡張端子を備えており、BB弾や光線銃を搭載することができた。

【Sクローラー(1986)】
同年、ラジコンメーカーがセガから発売した拡張機器・カートリッジ。
こちらも拡張端子を備えており、事実上、ファミリーローバーと
直接対戦させることが出来た。

これらの機器の対決記事は雑誌企画などで人気を博し、世界的なブームとなった。
開発が比較的容易だったため、他のゲーム機でも続々と同様のオプションが発売された。
結果、国内のほとんどの主要な模型・ラジコン・玩具メーカーがこのブームに参加することとなった。

当時はゲーム機自体が目新しかったこともあり、小学生向けの漫画連載が開始。
オプションだったBB弾・光線銃を同梱した廉価版の【ファミリータンク(1987)】が発売され、
第一次コンソロイドブームはピークを迎えた。


■ 第二世代コンソロイド ■

第一次ブームが沈静化すると、小学生たちの興味はまたTVゲームへと戻って行った。
連載漫画は打ち切りとなり、ゲーム機を背負った人型ロボットが活躍する次の時代を描いて終了した。
しかし連載継続の要望が殺到したため、続編が制作されることになった。

スポンサーだった玩具メーカーも、次世代のロボット制作に協力的になった。
1988年、人型コンソロイドに先行して、多脚コンソロイドが発売された。
高額商品となったが、バブル景気の勢いもあり、一定の成功を収めた。
当時高級品だったサーボが複数搭載されていたことで、ホビーユーザーや研究者がサーボ目当てで
まとめ買いをしたという背景もある。
「コンソロイド」という総称もこのころ定着していった。

個人研究者までサーボが広く行きわたったことにより、二足歩行の研究も急速に進んだ。
1989年、ついに自律二足歩行を行うコンソロイドの模型がホビー誌で発表され、
世界的なニュースとなった。


■ 第三世代コンソロイド ■

1990年、自律二足歩行コンソロイドが製品化されるや、大ヒットとなった。
操作こそゲーム機で行うものの、もはやゲーム機と一体ではなく、ロボットは完全に独立したものだった。
身軽になったロボットたちは、カンフー映画さながらのアクションを見せた。

前例から成功が見込める市場であったため、大量生産による低価格化も実現した。
センサやパーツなど消耗品や上位交換パーツ、後から供給されるモーションカートリッジの販売など、
マネタイズ体制も整っていた。
第二世代までの経験から競争が生む相乗効果のうま味には業界全体が納得しており、
規格はコンソロイド協会により統一・オープン化され、玩具業界はもちろん、
家電メーカーまでも巻き込む一大市場となった。
一方、大学を中心に研究のための製品規格・OSの統一化がすすめられ、
これらの規格は無料で公開され、後発メーカーにも採用されていった。
このOSは、家電や生産機械に実用されていった。


■ コンソロイド武道大会 ■

コンソロイドの大会は多岐に渡ったが、一番の目玉はやはり格闘技であった。
頭部パーツにマグネット式の電気接点が使用される大会規格となっていた。
頭部へのクリーンヒットは、一時的な電源喪失による全身脱力となり、
ボクシングのノックアウトのような視覚効果を生んだ。
このレギュレーションにより、単純な体格差ではない試合が成立することになり、
ダウン、フォールドなどのルールと相まって、観客を喜ばせるものとなった。

ゲーム機・マイコンメーカーが各社チームを編成してこの大会に挑むこととなり、
大会は技術見本市のようなにぎわいとなった。
当時、F1と人気を二分する大ブームとなった。


■ その他の影響 ■

コンソロイドが生む規格共通化のメリットが前例となり、
国内で家電・コンピューター用OS規格の共通化の機運が高まった。
一部のメーカーは利益囲い込みのために共通化を嫌ったが、
海外が本格的なOS統一への動きを見せるに対応し、国内は一枚岩にならざるを得なかった。
一方、大学中心に進めれてきた無料OSは企業の利権対立とは別のレイヤーで独自の進化を遂げ、
最終的に勝ち残った。
また、無料OSであり、なおかつ合理性に富んだ使用であったために、海外での浸透度も高かった。
コンソロイドの世界的なブームはその無料OS浸透の下地にもなっていた。
水面下では海外の業界団体から兵器転用スキャンダルやウィルス攻撃、特許攻撃など、実効力を伴う激しい攻撃があった。

無料OSとコンソロイドの設計思想は、堅牢なものであり、
マイコンチップが集積化される中でも、子供用のゲーム機として設計されたアーキテクチャは抜群の安定性を誇った。
絶対的な安定性を要求されるインフラ・医療・電子取引はもちろん、
過酷環境で使用される土木用重機・救助システム・宇宙開発にも応用され、
技術の進歩を大きく前倒しする結果となった。


■ 事実に空想を挿入した年表 ■

1974年00 ファナック、DCサーボモータ完成
1977年00 このころスーパーカーブーム
1980年00 全日本マイクロマウス大会
1982年00 [PC]★ソードM5発売★
1981年00 このころガンプラブーム
1983年00 プラレス3四郎放映
1983年07 [FC]★ファミコン発売★
1983年06 MSX規格発表
1983年07 [SG]☆SC-3000/SG-1000発売☆
1984年00 TRON計画
1985年00 つくば万博
1985年00 早稲田大学の二足ロボットWABOT(WL-10RD)
1985年00 エアコッキングガンの発表(ホビージャパン)
1985年08 [FC]「ジャイロセット」発売
1985年09 [FC]「スーパーマリオ」発売
1985年10 [SG]☆SEGA Mk-III発売☆]
□1985年 ファミタンク試作機。マイクロマウス大会に出場して話題に。
□1986年 ファミリーローバー発売■ 第一世代コンソロイド ■
1986年02 [FC]★ディスクシステム発売★
1986年05 [FC]「ドラゴンクエスト」
1986年12 [FC]「たけしの挑戦状」
□1987年 【ローバー日本大会】
1987年00 セガジリオン/トミーサバイバーショットなどの光線銃発売
1987年10 [NEC]☆PCエンジン発売☆
1988年00 ミニ四駆一次ブーム(ジャパンカップ開催)
□1988年 コンソロイド多脚機 発売■ 第二世代コンソロイド ■
1988年10 [SG]☆メガドライブ発売☆
1989年04 [FC]★ゲームボーイ発売★
1990年11 [SF]★スーパーファミコン発売★
□1991年 コンソロイド汎用規格計画
1990~1992 F1ブーム
1991年04 マルイ、世界初の電動エアガン発売
1991年  ストリートファイターII
□1991年 ゼムネス発売■ 第三世代コンソロイド ■
1993年12 バーチャファイター
1993年05 Windows 3.1 発売
1994年06 [FC]最後のソフト「高橋名人の冒険島IV」
1994年12 [PS]☆プレイステーション発売☆
1995年07 [FC]★バーチャルボーイ発売★
1995年12 電脳戦機バーチャロン
1995年00 ミニ四駆二次ブーム?
1995年11 Windows 95発売
1996年00 ホンダ、ASHIMO発表
1996年06 [FC]★Nintendo64発売★
1996年00 ポケベルの普及ピークに
つづく


■ 既発表機体の位置づけ ■

・ファミタンク:1985年に会議用に第一世代コンソロイド試作品のレプリカという位置づけ。
・ファミ・スタ:1987年に発売された第二世代コンソロイドの試作品という位置づけ。
・ゼムネス:1991年に発売された第三世代コンソロイドのレプリカという位置づけ。
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ジャンル : 学問・文化・芸術

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二名川(ニナガワ)

Author:二名川(ニナガワ)
ホビーロボットをレトロゲームが発展したものと捉えて楽しく遊び倒します。
子供が夢を見ている時間帯に稼働します。

宣伝:電子出版しました。
「コンソロイド ガイドブック」
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■作成中の機体
汎用ヒト型決戦遊具 ~RX計画~
RX-7.5 ゼロタンク
RRf-0.6 ゼニィ
RXM-7.9 ゼムネス
RX-7.5R 量産型ゼロタンク
RX-7.5Fp ファミタンク仮設1号
RX-7.7 ゼロキャノン
RX-7.8 ゼログレイ
SMS-0.1 ゼロライナー
以下続く

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