レゴ製の顔と表情について
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今回は記事がやや長くなったので、お手数ですが以下の続きを読むをクリックください。
画像を多めにして読みやすくしたつもりです。↓
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画像を多めにして読みやすくしたつもりです。↓
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XENNYでも最大のツッコミポイントになっていました顔についてですが、
顔のベースは6×2ポッチのレゴになっています。
顔がレゴなので、好きな形に作り直して遊べます。
子供がレゴで作った顔を搭載するのもカンタンです。
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XENNY、XEMNESのデフォルトの顔ですが、構造上たまたま2×6のスペースになってしまい、最小パーツで顔にしようとした結果、消去法でこういう顔になりました。
目玉パーツの使い方や配置も、レゴマインドストーム界ではかなり代表的な顔立ちだと思います。
ゴールデンエッグスにもちょっと似ていると思いますが、目が丸くて口が四角いという幾何学性が大きいと思います。
目から少しひょうきんな表情が読み取れるかと思いますが、
それは凸面の先端に瞳があるためだと思われます。
どの角度からみてもちょっと目をそらした風になり、トボケ感た表情に見えやすくなります。
正面で目線があったところで、目が点状態なので、こちらに反応して驚いたような表情に見えます。
幾何学的な構成以外にも、そのような表情が、ゴールデンエッグスを想起させるのかもしれません。
みなさんご存知だとは思いますが、逆に、凹面の中央に瞳を設定すれば、いつでもカメラ目線ぎみになります。
子供の頃に、その仕掛けが施された仏像を見て、半泣きになりました。
逃げても逃げても目で追いかけてくる仏像は生きているようで本当に怖かったです。
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以下、ロボットの目と分類について長々と羅列させていただきます。
【カオスタイプ】
練習会で、XEMNESの顔が道楽、さんの「で・か〜る」にも似ていると指摘いただいたことがありますが、あの手芸用の目もおもしろいです。
静止状態では瞳は下がり、下に目をそらす形になっています。ちょっと何を考えているのか分からない表情です。
一方、動き出すと目はいろんな方向に動きますので、これまた何を考えているのか分からない表情です。
視点が定まらないので、一貫して何を考えているのか分かりづらい表情になり、モノノケ感が出ます。
クッキーモンスターやムックがその代表例だと思います。
(クッキーモンスターはさらに凝っていて、デフォルトで左右の目がずれるデザイン&仕掛け。)
視点が定まらないタイプをこのジャンルにくるめるならば、XEMNESの目もこのタイプの仲間だと思います。
【子犬タイプ・赤ちゃんタイプ】
黒目で塗りつぶすと、赤ちゃんの目になります。
子犬の目がかわいいのも人間の赤ちゃんの目と近いからだとよく聞きます。
ぬいぐるみのテディベアもだいたいこの目です。
けなげさや愛くるしさの演出に向いています。
ロボワンで有名なロボットでは「トコトコ丸」シリーズが分類されると思います。
トコトコ丸、かわいいです。
高橋さんのシリーズは鉄板手法としてこの効果を積極的に使っていると思います。
【アトムタイプ】
普通に瞳を描けば、「意思のある」キャラクターらしくなりますよね。
アトムや鉄人28号がそれに当たると思います。
ロボワンではレグホーンが一番明快だと思います。
もちろんあいたんも。
表情が作者の意図を強く明確に発信します。
あいたんは瞳の描き方にひとひねりあって、後述の特徴も兼ね備えていると思います。
【はにわタイプ(兵器風)】
デザインで瞳を感じさせるとどうしても人間的な表情が出ます。
そこで瞳を消すと、俄然ロボットらしさが出ます。
人の姿・顔をしている→でも瞳がない→人外のものである。
と、脳が判断をするのでしょう。
人外のもの。人形(=偶像)、人を超越した存在(神)を描くに適していると思います。
ずばりロボゼロがそうですよね。ガンダムや戦隊もののロボットも同じです。
ロボワンでは比較的多いタイプだと思います。
瞳がない(=魂がない)ことで、冷徹さが演出され、兵器として描かれるロボットにこの手法が多いと思います。
プラレス三四郎の柔王丸はその辺の処理が明確で、
ロボと一体化すると顔が主人公になる(魂が宿る=瞳が入る)となっていたと記憶しています。
【はにわタイプ(アンドロイド風)】
はにわタイプと同じ手法ですが、かなり違った印象に感じるので別分類にしてみたいと思います。
人間として描いた全体の造形から、瞳だけを抜くと、いかにもアンドロイド風になります。
人間と全く同じようにふるまいながら、「あくまでロボットです」という記号性が出ます。
銀河鉄道のクレアなどが分かりやすいと思います。
もちろん、ドロッセルやDt.GIYのミイたんも同じ印象を与えます。
ダースベーダーやストームトルーパーは中身は人間ですが魂のないロボットのようですし、
一方、C3ーPOはロボットですが瞳があるため魂がある人間のように描かれます。
【目が光るタイプ】
瞳が正常か異常かで、人の脳は対象を人間(キャラクター)か人外(ロボットや神)かを判断していると思います。
目が光るというのも瞳の異常であり、一発でロボットらしくなります。
瞳を描きつつ、瞳の中身を白などにすると、魂が抜けている感じが表現され、それもロボットの記号になると思います。
光さえすれば、白眼部分を含んだ全体が光っても同じだと思います。
また、光る目は、闇の中の夜行動物の記号なので、視線・注意・攻撃性といった印象を与えやすいと思います。
あいたんは目は光りませんが、瞳の描き方が独特で、光る目に近い効果(人外性)を演出していると思います。
【バイザータイプ】
瞳をサングラスやバイザーで隠すことでも、ロボットらしくなります。
ロボコップやジムがこれに当たると思います。
表情が読み取れない、覆面性が出ることから、これも冷徹な印象を与えます。
「人格を隠して仕事をこなす」という性格の演出に向いており、
従順な作業ロボットや、兵器ロボットの表現でよく使われると思います。
(ガンダム世代の私がついカッコいいと感じてしまうタイプです。)
アシモは重ね技で、宇宙服のようなバイザータイプでありつつ、
奥に実は子犬タイプの目があります。
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それがどういうデザインであれ、目玉が生き物に対して発する図形的な情報量・メッセージ性はかなり高いと思います。
「目が描かれていない」というデザインですら、それは何らかの目に関するメッセージを発してしまうのです。
今回の記事は、誰もが直感的に感じることができるものであり、意識せずとも使い分けていることだとは思います。
記事にするまでもなくみなさんご存知の内容だったと思いますが、顔の話題だったのでまとめて思った事を羅列してしまいました。
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おまけですが、最後にザクについて。
ザクはモノアイであり、それだけで鬼(=人外)として認識できます。
モノアイは瞳だと思っていたのですが、試しにモノアイを2個にしてみたところ、それが瞳には見えず、目玉と認識されました。そこでさらに、中に瞳を書き入れてみました。
人格が宿ったと思います。(笑)
XENNYでも最大のツッコミポイントになっていました顔についてですが、
顔のベースは6×2ポッチのレゴになっています。
顔がレゴなので、好きな形に作り直して遊べます。
子供がレゴで作った顔を搭載するのもカンタンです。
▼
XENNY、XEMNESのデフォルトの顔ですが、構造上たまたま2×6のスペースになってしまい、最小パーツで顔にしようとした結果、消去法でこういう顔になりました。
目玉パーツの使い方や配置も、レゴマインドストーム界ではかなり代表的な顔立ちだと思います。
ゴールデンエッグスにもちょっと似ていると思いますが、目が丸くて口が四角いという幾何学性が大きいと思います。
目から少しひょうきんな表情が読み取れるかと思いますが、
それは凸面の先端に瞳があるためだと思われます。
どの角度からみてもちょっと目をそらした風になり、トボケ感た表情に見えやすくなります。
正面で目線があったところで、目が点状態なので、こちらに反応して驚いたような表情に見えます。
幾何学的な構成以外にも、そのような表情が、ゴールデンエッグスを想起させるのかもしれません。
みなさんご存知だとは思いますが、逆に、凹面の中央に瞳を設定すれば、いつでもカメラ目線ぎみになります。
子供の頃に、その仕掛けが施された仏像を見て、半泣きになりました。
逃げても逃げても目で追いかけてくる仏像は生きているようで本当に怖かったです。
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以下、ロボットの目と分類について長々と羅列させていただきます。
【カオスタイプ】
練習会で、XEMNESの顔が道楽、さんの「で・か〜る」にも似ていると指摘いただいたことがありますが、あの手芸用の目もおもしろいです。
静止状態では瞳は下がり、下に目をそらす形になっています。ちょっと何を考えているのか分からない表情です。
一方、動き出すと目はいろんな方向に動きますので、これまた何を考えているのか分からない表情です。
視点が定まらないので、一貫して何を考えているのか分かりづらい表情になり、モノノケ感が出ます。
クッキーモンスターやムックがその代表例だと思います。
(クッキーモンスターはさらに凝っていて、デフォルトで左右の目がずれるデザイン&仕掛け。)
視点が定まらないタイプをこのジャンルにくるめるならば、XEMNESの目もこのタイプの仲間だと思います。
【子犬タイプ・赤ちゃんタイプ】
黒目で塗りつぶすと、赤ちゃんの目になります。
子犬の目がかわいいのも人間の赤ちゃんの目と近いからだとよく聞きます。
ぬいぐるみのテディベアもだいたいこの目です。
けなげさや愛くるしさの演出に向いています。
ロボワンで有名なロボットでは「トコトコ丸」シリーズが分類されると思います。
トコトコ丸、かわいいです。
高橋さんのシリーズは鉄板手法としてこの効果を積極的に使っていると思います。
【アトムタイプ】
普通に瞳を描けば、「意思のある」キャラクターらしくなりますよね。
アトムや鉄人28号がそれに当たると思います。
ロボワンではレグホーンが一番明快だと思います。
もちろんあいたんも。
表情が作者の意図を強く明確に発信します。
あいたんは瞳の描き方にひとひねりあって、後述の特徴も兼ね備えていると思います。
【はにわタイプ(兵器風)】
デザインで瞳を感じさせるとどうしても人間的な表情が出ます。
そこで瞳を消すと、俄然ロボットらしさが出ます。
人の姿・顔をしている→でも瞳がない→人外のものである。
と、脳が判断をするのでしょう。
人外のもの。人形(=偶像)、人を超越した存在(神)を描くに適していると思います。
ずばりロボゼロがそうですよね。ガンダムや戦隊もののロボットも同じです。
ロボワンでは比較的多いタイプだと思います。
瞳がない(=魂がない)ことで、冷徹さが演出され、兵器として描かれるロボットにこの手法が多いと思います。
プラレス三四郎の柔王丸はその辺の処理が明確で、
ロボと一体化すると顔が主人公になる(魂が宿る=瞳が入る)となっていたと記憶しています。
【はにわタイプ(アンドロイド風)】
はにわタイプと同じ手法ですが、かなり違った印象に感じるので別分類にしてみたいと思います。
人間として描いた全体の造形から、瞳だけを抜くと、いかにもアンドロイド風になります。
人間と全く同じようにふるまいながら、「あくまでロボットです」という記号性が出ます。
銀河鉄道のクレアなどが分かりやすいと思います。
もちろん、ドロッセルやDt.GIYのミイたんも同じ印象を与えます。
ダースベーダーやストームトルーパーは中身は人間ですが魂のないロボットのようですし、
一方、C3ーPOはロボットですが瞳があるため魂がある人間のように描かれます。
【目が光るタイプ】
瞳が正常か異常かで、人の脳は対象を人間(キャラクター)か人外(ロボットや神)かを判断していると思います。
目が光るというのも瞳の異常であり、一発でロボットらしくなります。
瞳を描きつつ、瞳の中身を白などにすると、魂が抜けている感じが表現され、それもロボットの記号になると思います。
光さえすれば、白眼部分を含んだ全体が光っても同じだと思います。
また、光る目は、闇の中の夜行動物の記号なので、視線・注意・攻撃性といった印象を与えやすいと思います。
あいたんは目は光りませんが、瞳の描き方が独特で、光る目に近い効果(人外性)を演出していると思います。
【バイザータイプ】
瞳をサングラスやバイザーで隠すことでも、ロボットらしくなります。
ロボコップやジムがこれに当たると思います。
表情が読み取れない、覆面性が出ることから、これも冷徹な印象を与えます。
「人格を隠して仕事をこなす」という性格の演出に向いており、
従順な作業ロボットや、兵器ロボットの表現でよく使われると思います。
(ガンダム世代の私がついカッコいいと感じてしまうタイプです。)
アシモは重ね技で、宇宙服のようなバイザータイプでありつつ、
奥に実は子犬タイプの目があります。
▼
それがどういうデザインであれ、目玉が生き物に対して発する図形的な情報量・メッセージ性はかなり高いと思います。
「目が描かれていない」というデザインですら、それは何らかの目に関するメッセージを発してしまうのです。
今回の記事は、誰もが直感的に感じることができるものであり、意識せずとも使い分けていることだとは思います。
記事にするまでもなくみなさんご存知の内容だったと思いますが、顔の話題だったのでまとめて思った事を羅列してしまいました。
▼
おまけですが、最後にザクについて。
ザクはモノアイであり、それだけで鬼(=人外)として認識できます。
モノアイは瞳だと思っていたのですが、試しにモノアイを2個にしてみたところ、それが瞳には見えず、目玉と認識されました。そこでさらに、中に瞳を書き入れてみました。
人格が宿ったと思います。(笑)
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