PCエンジン用RGBブースター

th_P1090391.jpg

PCエンジン用のRGBブースター(ステレオ出力付き!)を作成してみました。




PCエンジンといえば『コア構想』
それは、小型のPCエンジンをコアとして、追加装備によって様々な市場ニーズと技術革新に進化適応していくという、ガンダムのRX計画をゲーム市場で実践したような夢のある構想です。
背後の拡張バスすなわちドッキングシステムは、CDロムなどがバッチリ拡張できる本気仕様となっており、AV出力はもちろん、RGBやステレオサウンドの出力機能も備えています。

ガンダムのGファイターが映画版ではコアブースターに設定変更されたように、
もしPCエンジンに映画版があったならば、その世界ではおそらくRGBブースターが発売されていたに違いありません!




PCエンジンの映画版とか言っている本人もよく分かりませんが、
とにかく現実の世界では、87年の初代の白いPCエンジンには、RF出力しかなかったのでした。
その後88年に初代をAV出力可能にする「AVブースター」、89年にバックアップ機能(AV出力なし)を追加できる「天の声2」、AV出力機能がついた二代目のPCエンジンであるコアグラフィックスなどが発売されました。
バックアップとAV出力の双方機能を兼ね備えたバックアップブースターも発売され、全ての基礎となる初代PCエンジンを軸としたコア構想は、テレビの高画質化やセーブ機能の需要などにも着実に対応してきたという経緯があります。
より高画質を求める声には対しても、「PC-KD863G」という対応製品が用意されていたようです。
そんなこんなで、RGBブースターのようなニッチな製品が出る幕はなかったのでした。




では、さっそく作ります。
レトロゲーム樹のRGB化はカテゴリとしてしっかり確立しているジャンルのようで、ネットでの情報が充実していて助かります。(みなさまありがとうございます。)
PCエンジンの情報ももちろんいろいろありました。
MMMONKEYさんが一番よくまとまっている気がします。
こちら レムさん ぽんRevさん も大変参考にさせていただきました。




まず、RGB化の回路について。
背後の拡張バスから出ている信号は微弱なので、増幅する必要があります。
(液晶WEGAだと、そのままでもギリギリ映ることもありましたが、途切れ途切れです。)
いろいろと試そうと思ったのですが、結局のところ最初に試したMMMONKEYさんの方法で大丈夫でした。

拡張バス改訂2

(※ 2014.05.11:図の上下が逆だったので修正しました。)

拡張バスのポートのうち、

A23,B23,C23 (RGBそれぞれの出力)
C22A22 (同期用のCS信号)
C21A21 (+5V)
A21C21 (GND)

を使います。
A23,B23,C23,C22A22を、SC1815トランジスタのベースに、
C21A21(+5V)を、トランジスタのコレクタに、
トランジスタのエミッタは、それぞれRGBのテレビ側に配線します。
テレビに映してみて明るすぎるようだったら、75Ωなど、抵抗を入れて調整するとよいです。(私のところは75Ωで大丈夫でした。)

th_PCE_RGB.jpg

回路図はたぶんこんな感じです。




次にステレオサウンド出力です。
これはちょっと苦労しました。
RGB信号同様、サウンド出力もかなりレベルが低いので、アンプで増幅する必要があります。

最初、NJM2073を試したのですがノイズ処理でめげまして、代わりにLM386を使ったところうまくいきました。
こちらは若干複雑なので回路図から。


th_PCE_SOUND.jpg

データシートの基本回路をもとに、少し変更しています。
以下ポイントです。
・ICの1番と8番の間に10μFを入れて、電圧増幅率200倍にする。
・スピーカー前のコンデンサは、データシートでは250μF、0.05μFだが、
 それぞれ入手しやすい220μF、0.047μFにする。
・7番のBYPASSの所には、10μFを入れたらノイズが軽減された。
・ICの電源部に、220μF、47μF、0.1μFのパスコンを入れた。
 (入れないと電力不足からか音声出力した場合画像が大きく乱れたため。)




コンデンサの入れ方によって音質はかわってきますが、図の回路ではノイズもかなり低く、適度なディテールとアナログ的な丸さもあり、今のところ満足です。
ここを追求しだすと、オーディオ的な深みにはまりそうなので適度に切り上げます。




th_P1090390.jpg

配線したところです。スペースをあまり考えずに基盤にしてしまいましたが、
「天の声2」の余剰スペースは大きめなのでセーフでした^^

ちなみに、コンポジットのAV出力は、抵抗もかませず直接配線で大丈夫でした。




th_MSXS2.jpg


配線は、前回の15ピンによるRGB家庭内統一規格とペアになるものとして、
MSX準拠のRGBを一部変更し、MSX_STEREOという家庭内規格にしました。
あまり使わないAVコントロール信号を、Audio Leftに変更しただけです。
AVコントロール信号の+5Vは回路の起動で使うことにするので、YsをAudio Leftに変更しました。(2014.05.18)




th_P1090388.jpg

手ぶれの写真ですが、かなりキレイに映っています♪




th_P1090392.jpg

組み立てました。
RGBコアブースターの完成です。
思う存分遊びます。





th_P1090393.jpg


「PCエンジンコア、起動準備完了!」
「RGBブースター、配線配置完了!」
「ゲームカード、コントロールパッド、接点確認!」
「接点OK!」
「よし、ドッキングするぞ!」




th_P1090394.jpg

ガシーン!
やったー!



th_P1090396.jpg

・・・これで、また一つ、気が済みました。
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二名川(ニナガワ)

Author:二名川(ニナガワ)
ホビーロボットをレトロゲームが発展したものと捉えて楽しく遊び倒します。
子供が夢を見ている時間帯に稼働します。

宣伝:電子出版しました。
「コンソロイド ガイドブック」
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■作成中の機体
汎用ヒト型決戦遊具 ~RX計画~
RX-7.5 ゼロタンク
RRf-0.6 ゼニィ
RXM-7.9 ゼムネス
RX-7.5R 量産型ゼロタンク
RX-7.5Fp ファミタンク仮設1号
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RX-7.8 ゼログレイ
SMS-0.1 ゼロライナー
以下続く

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